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2010年7月18日

日本歯科先端技術研究会、関東甲信越地区研修会を開催

「上顎洞疾患を考える」をテーマに國弘幸伸氏、河奈裕正氏が熱弁をふるう

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 さる7月18日(日)、日本歯科大学九段ホール(東京都)において、社団法人日本歯科先端技術研究会(簗瀬武史会長)による関東甲信越地区研修会が、「上顎洞疾患を考える」をテーマに、約120名を集め開催された。本会は「国民の医療と福祉の向上」を理念として1987年に発足し、研修会、市民講座などの活動を全国的に展開している。

 午前は、國弘幸伸氏(慶應義塾大医学部耳鼻咽喉科准教授)が、耳鼻咽喉科の立場から上顎洞疾患について解説。上顎洞粘膜肥厚や、上顎洞炎を有する症例、インプラント体が上顎洞に穿孔してしまった症例に対して、どう診断し、対処すべきか、また上顎洞底挙上術の適応症・非適応症、施術時期をどう判断すべきかに言及した。

 午後は、河奈裕正氏(慶應義塾大医学部歯科口腔外科専任講師)が、インプラントと上顎洞疾患について解説。上顎洞の解剖学、上顎洞底挙上術の歴史・術式および用いる人工材料、合併症と上顎洞疾患などについてそれぞれ詳細な解説を行った。

 講演後は、総合ディスカッションにおいて、簗瀬会長らが、自身の上顎洞底挙上術症例を供覧しながら演者と活発な議論を交わしたほか、会場からも多数の質問が寄せられるなど、終日活況を呈する研修会となった。