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2010年9月3日

第16回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会開催

「食べる」に関連する職種が一堂に会する

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 さる9月3日(金)、4日(土)の両日、朱鷺メッセ(新潟県)において、第16回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会(植田耕一郎大会長、才藤栄一理事長)が「理念に基づく摂食・嚥下リハビリテーションの構築に向けて」をテーマに開催され、言語聴覚士、歯科医師、看護師、医師、栄養士、歯科衛生士など、多職種約4,600名が参集した。

 植田会長による会長講演では、人の数だけ人の価値観があることを認識したかかわり方や、患者が快適に過ごせるよう努める姿勢、患者を否定せずに寄り添っていく姿などが、症例を通して示された。そのうえで、昨今ではEBM(Evidence Based Medicine)に加えNBM(Narrative Based Medicine)が求められ、摂食嚥下リハビリテーション分野においても当然不可欠な要素となっているが、さらにIBM(Idea Based Medicine)、すなわち「理念に基づく医療」の概念が新たに提案され、ゆるぎない理念でもって対応してほしいとした。

 この他、Timothy M. McCulloch氏(Department of Otolaryngology - Head and Neck Surgery, University of Iowa Hospitals and Clinics)による「Lessons Learned from Electromyography in the Understanding of Normal Swallow and the Management of Dysphagia」など2つの招待講演、市民公開講座「食べることは生きること」、6つの教育講演、2つのシンポジウム、5つの交流集会などが行われ、多くの会場が満席状態となった。

 なお次回は、きたる2011年9月2日、3日、仙台にて出江紳一氏(東北大大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野教授)を大会長として開催される予定。