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2010年9月16日

日歯、定例会見を開催

災害コーディネーター研修会開催へ

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 さる9月16日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭、大久保会長より、「生きがいを支える国民歯科会議」の総括として、きたる11月3日(水)にシンポジウムを開催することが報告された。シンポジウムのテーマを「食べる、生きる、幸せ噛みしめる~8020健康長寿社会を目指して~」に掲げ、同会議の委員である福原義春氏(資生堂名誉会長)、辻 哲夫氏(東大高齢者総合研究機構教授)、大島伸一氏(国立長寿医療研究センター総長)による講演のほか、鷲田清一氏(阪大総長)による基調講演、パネルディスカッションが行われる。

 その後、柳川忠廣常務理事より、先般取りまとめられた「大規模災害時の歯科医師会行動計画」について、大規模災害発生後の48時間以内の行動フローをまとめた「日歯・被災県歯・支援幹事県歯の初動体制案」が示された。本案は、各都道府県歯および郡市区歯の災害時対策計画はすでにあるが、形骸化しているところもあることから、今回まとめた行動計画を参考に、災害時計画の見直しや修正に役立てていただくためのもの。

 また、同案の中にも示されている「災害コーディネーター」の重要性が近年認識されつつあることから、各県歯が携わる身元確認作業や緊急歯科医療の体制整備などを円滑に行うためのコーディネーターを養成する研修会が、きたる12月4日(土)、歯科医師会館において開催することが報告された。柳川常務理事は、「(災害コーディネーターが)社会的認知を得るとともに、歯科医師会の中でも根付いていけば新たな災害時対策のきっかけになるのでは」と述べた。