Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2010年9月18日

日本歯科衛生学会第5回学術大会

「歯科衛生の可能性の追求-チーム医療の現場から-」をテーマに開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる9月18日(土) から20日(月)の3日間、国際能力開発支援センター(千葉県)において、日本歯科衛生学会第5回学術大会(岡部明子大会長、武井典子学会長)が、1,300名を超える参加者を集め盛大に開催された。今回は「歯科衛生の可能性の追求-チーム医療の現場から-」をメインテーマとし、特別講演、シンポジウム、教育講演をはじめ、会員らによる151演題の口演発表、ポスター発表が行われた。

 シンポジウム「チーム医療へのアプローチ」では、一戸達也氏(東歯大歯科麻酔学教授)による基調講演「口腔と全身の関係-これだけは知っておこう-」を皮切りに、3講演が発表された。まず杉浦裕子氏(岡山大病院医療技術部)が「小児病棟におけるがん患者への対応」と題し登壇。がん治療前からの歯科衛生士の介入の重要性や患者教育、小児患者のケアにおけるポイントなどを述べた。続く高野敬子氏(労働者健康福祉機構関西ろうさい病院)は、糖尿病患者教育に力を入れる総合病院内(急性期医療を提供)での歯科衛生士の取り組みを紹介した。最後に登壇した古川由美子氏(熊本機能病院口腔ケアセンター)は、「リハビリテーション病棟における摂食・嚥下機能障害への対応」と題し、回復期病棟における歯科衛生士の役割を述べた。いずれの発表からも多職種との連携が密にできており、その鍵となっているのが、多職種の業務への理解、情報を共有できるツールの活用、歯科の役割を理解してもらうための啓発活動などであることがうかがえた。

 本大会で行われる口演発表やポスター発表のテーマは、毎年多岐にわたり、今年も歯科衛生士への期待の高さを感じさせるものとなった。