Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2010年11月3日

「生きがいを支える国民歯科会議」、日歯に提言

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる11月3日(水)、東京国際フォーラムにおいて、「生きがいを支える国民歯科会議」(大島伸一議長、国立長寿医療研究センター総長)による記者会見が開催された。本会議は、医療、経済、文化、ジャーナリズムを代表する人々など、各分野の有識者で構成され、2009年8月から4回にわたって歯科医療の意義やあり方について議論を重ねてきた。

 席上、大島伸一議長は、日本歯科医師会(大久保満男会長)に対して「今後、歯科医療が『診療室で完結する』医療にとどまらず、『暮らしの中で、食生活を維持し、患者の生きがいを支える』医療へと発展していくことを望む」と、これからの歯科医療のあり方に対する提言を発表した。

 大島議長より提言を受けた大久保満男氏は、「身の引き締まる思いだ。延びていく平均寿命に健康寿命を可能なかぎり近づけることと、食べることを通して生きる力を支えるかが歯科医療の役割であり大きな課題だ」と述べた。

 午後に開催されたシンポジウム「食べる、生きる、幸せ噛みしめる~8020健康長寿社会を目指して~」には約900名の参加者が詰めかけた。会場では基調講演「生きることは食べること」(鷲田清一氏、阪大総長)のほか、国民歯科会議委員である福原義春氏(資生堂名誉会長)、辻 哲夫氏(東大高齢者総合研究機構教授)、大島議長による講演、パネルディスカッションが行われた。