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2010年11月13日

第22回日本レーザー歯学会総会・学術大会開催

第31回日本レーザー医学会総会併催で「医・歯・薬・工の連携」

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 さる11月13日(土)、14日(日)の両日、ウインクあいち(愛知県)において、第22回日本レーザー歯学会総会・学術大会(千田 彰大会長、吉田憲司理事長)が、大会テーマに「Passion&Technology:The Future in Laser Dentistry―レーザー歯学の目指すもの」を掲げて盛大に開催された。なお、現学会理事長の吉田憲司氏(愛院大教授)が第31回日本レーザー医学会の大会長を務めることから、両学会の併催となった。

 本大会では、一般口演11題、ポスター発表20題、ランチョンセミナー4題のほか、ペリオの立場から吉江弘正氏(新潟大教授)、和泉雄一氏(医歯大教授)、修復の立場から冨士谷盛興氏(愛院大准教授)を招聘し、Er:YAGレーザーの保険診療の実際を解説した緊急特別フォーラム「歯科保険医療とレーザー治療」(座長:高瀬保晶氏、東歯大准教授)、認定医講習会「レーザー認定医を目指すための条件」(篠木 毅氏、埼玉県開業)、理事長講演「口腔軟組織へのレーザーの応用」(吉田理事長)、安全講習会「レーザー歯科治療とスタッフの役割、および各波長の特色と装置の安全操作」(津田忠政座長、東京都開業)、シンポジウム「これからのレーザー歯学の目指すもの」(野口俊英座長、愛院大教授)など、多くの催しが披露された。

 さらに日本レーザー医学会総会との併催で実現した連携シンポジウム「医・歯・薬・工の連携」(座長:藤澤武彦氏、千葉大名誉教授/橋本賢二氏、浜松医大名誉教授)では、歯科の立場から永井茂之氏(東京都開業)が登壇した。典型的な臨床先行型のレーザーに関する試みは臨学一体が望まれるところであるが、現在、1つの大きな問題として薬事認可があげられる。とくに生体に作用させる薬品や医療機器については門が狭められているのが現状で、レーザーのように作用機序の多くが解明されていないものについては顕著であり、さらに「医・歯・薬・工の連携」を深めて、現状を打破するための対策を講じようと、時間をオーバーするほどのディスカッションが展開された。