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2010年11月27日

第7回日本口腔ケア学会総会・学術大会開催

「人生を彩る口腔ケアをめざして~健口・食生活を支えるために~」をテーマに

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 さる11月27日(土)、28日(日)の両日、大阪国際交流センター(大阪府)において、第7回日本口腔ケア学会総会・学術大会(川合秀治大会長、鈴木俊夫理事長)が「人生を彩る口腔ケアをめざして~健口・食生活を支えるために~」をメインテーマに開催され、会場には1,550名が参集した。

 本大会では、多くの一般口演、ポスター発表の他、特別講演「死生学と医療・ケア複合領域の経験」や「死生の境でケアする者の臨床倫理」、シンポジウム「口腔から排泄までの対応と考え方について~消化器ケアの相乗効果を探る~」や「機能的口腔ケアへの多職種アプローチ」、特別企画「多職種によるオーラルマネジメント~CREATEで考える~」、教育講演「病態時期別の要介護高齢者に対する口腔ケア~リハビリテーションの見解を応用した急性期から慢性期に至る口腔ケアの理念と手法~」など、口腔だけに特化しない幅広い内容で、多くの催しが披露された。

 本会プログラムの目玉の1つである基調講演「口腔ケア"行政から見た現状と課題"」では、鈴木康裕氏(厚生労働省保険局医療課長)が登壇し、口腔ケアのマーケットの推移や行政としての考え、また今後の口腔ケアのあり方を述べた。鈴木氏は行政の考えとして、人口および要介護認定者数の年次別推移や昨今の歯科疾患の傾向などから、(1)在宅歯科医療推進の基盤の整備(2)介護報酬改定における口腔ケアの推進(3)診療報酬改定における在宅医療の推進、などを挙げた。個々の医療従事者には、より口腔ケアに積極的に取り組むとともに、生活の場を現場とした地域へ出向く医療を実践してほしいとした。

 本会は、初日の「明るい現場」と題した大会長記念講演で寄席(桂 米紫氏)が設けられるなど、大阪らしい一面も見られ、大盛況となった。