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2008年8月20日

平成20年度 スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム

日本代表選抜大会が開催される

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 さる8月20日(水)、新歯科医師会館において平成20年度(第14回)日本歯科医師会/デンツプライ スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(以下、SCRP)日本代表選抜大会が開催された。本大会は、歯科学生みずから研究テーマを設定し、その内容や調査結果を競うもの。歯科界の発展を担う研究者・教育者・開業医の国際的な輩出を目的とし、各国歯科医師会主催、デンツプライ社後援のもと世界35か国で開催されている。
 本年度は全国から18校が参加し、当日午前より審査会場にて各大学を代表する学生が英語によるテーブルクリニックを行った。その後、審査員6名による審査が行われ、その結果が表彰式にて発表された。

 審査結果は以下のとおり。
○優勝:「携帯電話とパソコンを利用したブラッシング効果の検討」會田悦子さん(日大松戸歯学部5年生)、ファカルティーアドバイザー:前田隆秀氏(日大松戸歯学部教授)
○第2位:「天然精油によるデンタルユニット洗浄システムの開発」眞島いづみさん(北海道医療大歯学部5年生)、ファカルティーアドバイザー:中澤 太氏(北海道医療大歯学部教授)
○第3位:「高齢者における誤嚥性肺炎予防のための口腔衛生評価法の開発」山崎加惠さん(東歯大5年生)、ファカルティーアドバイザー:石原和幸氏(東歯大准教授)

 優勝した會田さんは「英語ができなくて、ずっと練習していた。優勝できるとは思っていなかった。皆さんのぶんも日本代表として頑張りたい」と涙ながらに受賞の喜びを語った。また、審査員を代表して井上 孝氏(日本歯科医師会国際渉外委員会委員長)が「どの演題も甲乙付けがたいなか順序をつけた。例年は介護や高齢社会に関連した内容が多かったが今年は違った。原稿やパネルを読んでいる学生が多かったので、発表自体の完成度をさらに高めてほしい。なぜこの研究テーマなのか、というアピールが弱かったので、もっと自信をもってほしい。来年からはさらに多くの大学の参加を希望する」と講評を行った。
 引き続き行われた懇親会では、学生たちは表彰式での緊張の面持ちから一変、笑顔でお互いの健闘をたたえあっていた。
 優勝した會田さんは、本年10月16日より米国サンアントニオで開催されるアメリカ歯科医師会(ADA)年次大会に参加し、世界各国の代表とともに発表を行う予定である。