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2011年1月8日

第27回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」開催

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 さる1月8日(土)、歯科医師会館において、第27回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」(日本歯科医学会主催、江藤一洋会長)が開催された。本集いは、学際的交流を通じ、新しい研究分野の開拓と研究組織の結成を推進すること、また臨学一体の具現化を目的として毎年開催されている。会場では10題の演題発表、ポスターディスカッションが行われた。以下に演題および演者を示す。

1.「唾液腺産生物質の全身への影響についての研究―唾液腺健康医学の確立を目指して―」(槻木恵一氏、神歯大病理学分野・唾液腺健康医学研究室)
2.「閉塞性睡眠時無呼吸症候群への上気道流体シミュレーションの臨床応用」(岩崎智憲氏、鹿児島大医学部・歯学部附属病院発達系歯科センター小児歯科)
3.「ヒト羊膜を用いた新たな歯周組織再生法の開発」(雨宮 傑氏、京都府立医科大大学院医学研究科歯科口腔科学)
4.「カテキンジェルの口腔微生物叢に及ぼす影響と要介護高齢者の口腔ケアへの応用」(田村宗明氏、日大歯学部細菌学教室日大総合歯学研究所生体防御部門)
5.「歯根膜をモデルとしたメカノバイオロジー研究の推進―コラーゲン・クロスリンクを介した組織安定化機構―」(加来 賢氏、新潟大大学院医歯学総合研究科生体歯科補綴学分野)
6.「ヒストン脱アセチル化阻害剤(HDACI)を用いたエピジェネティクス制御による新規骨造成法に関する研究」(秋葉陽介氏、新潟大大学院医歯学総合研究科生体歯科補綴学分野)
7.「地域医療連携を基盤とした閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置による治療連携システム構築のための研究」(有坂岳大氏、東歯大オーラルメディシン・口腔外科学講座)
8.「骨芽細胞の初期細胞動態を亢進させる光機能化チタン表面の電気的性質の検証」(山田将博氏、東歯大有床義歯補綴学講座、UCLA大歯学部ワイントロープセンター)
9.「iPS細胞による次世代型歯周組織再生療法を目指した研究」(迫田賢二氏、鹿児島大大学院医歯学総合研究科歯周病学分野)
10.「歯科医療の安全・安心を可視化する」(宮本智行氏、医歯大大学院医歯学総合研究科麻酔・生体管理学分野)

 今回の発表では、超高齢社会を見据えた研究や医療連携に関する研究など、興味深い研究が数多く見受けられた。会場からは研究発表者に対して、積極的な意見やアドバイスも出され、全演題の発表修了後に行われたポスターディスカッションでは、発表者と参加者とのジャンルを超えた活発な意見交換が行われるなど、盛会となった。