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2011年1月16日

UCLAインプラントアソシエーションジャパン 2011 講演会開催

「インプラント治療の問題症例からトラブル回避法を学ぼう」をテーマに

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 さる1月16日(日)、鶴見大学会館ホール(神奈川県)において、UCLAインプラントアソシエーションジャパン 2011 講演会(菅井敏郎会長)が、「インプラント治療の問題症例からトラブル回避法を学ぼう」をテーマに盛大に開催された。

 まず、春日井昇平氏(医歯大教授)が「問題症例からトラブル回避へ」と題した基調講演を展開。インプラント治療の利点・欠点に言及し、トラブルを回避するためには適切な診査・診断、治療計画立案が最重要であることを強調した。また、数々の問題症例を供覧しながら、何が原因で問題が生じたのかを詳細に分析し、その対処法について解説した。

 続いては、山田将博氏(東歯大助教)が「アミノ酸誘導体の骨再生における新しい機能」と題した講演を展開。AAD(Amino Acid Derivative)が骨再生の成長因子として非常に高い機能を持つことを紹介し、今後の骨造成治療への応用に対する期待を述べた。

 最後は、菅井敏郎会長(医歯大客員臨床教授)が「トラブル回避のための難易度の把握」と題した講演を展開。CT画像診断を用いて正確な解剖学的特徴や病態などを把握することが、インプラント治療の偶発症・合併症を防ぐうえで必要不可欠であると述べた。また、症例の難易度を判断する際に有効なSAC分類を紹介するとともに、術者が自身の技量を把握し、適切な症例選択、術式選択を行うことの大切さを強調した。

 今日、きわめて注目されているテーマについて言及された充実の内容に、会場は聴講者で満席に埋まり、終始活況を呈する講演会となった。