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2011年1月23日

「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導マニュアル」関東・東京ブロック研修会開催

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 さる1月23日(日)、彩の国すこやかプラザ(埼玉県)において、「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導マニュアル」関東・東京ブロック研修会(主催:日本歯科医師会、以下、日歯)が約150名の参加者のもと開催された。

 この研修会は、受診者に行動変容をもたらすためには「知識を伝達する・教える」スタンスから「生活習慣を改善することへのサポートや気づきを支援する」スタンスへの転換が必要とのコンセプトに基づき、本プログラムの運用と保健指導ができる担当者の育成を目的に、全国7ブロック(今年度は宮城県、埼玉県、三重県、兵庫県、山口県、高知県、長崎県にて開催)に分けて実施するものである。

 関東・東京ブロック研修会では、まず策定に中心的にかかわった深井穫博氏(日歯地域保健委員会委員長)が登壇。「標準的な成人歯科健診プログラムについて」と題し、歯の喪失防止のためには成人期の歯周疾患対策が重要と強調したうえで、本プログラム導入の背景や特徴、実際の活用法などを解説した。

 続いて、「受診者に持続的行動変容をもたらすコミュニケーション技術の理解」と題して、加藤静子氏(埼玉県熊谷保健所副所長)が、保健指導の基本的な考え方や手法などを、自身の30年にわたる保健師業務の経験談を具体的に交えて紹介した。

 午後からは、はじめに佐藤 徹氏(日歯地域保健委員会幹事)が「標準的な成人歯科健診保健指導普及の必要性について」と題し、データを示しながらその導入の意義を説明した。引き続き、山田智子氏(新潟県歯科保健協会事務局長)による保健指導の実習へと移行。4名1グループに分かれて、コミュニケーションスキルのエクササイズやグループディスカッション、シナリオによるロールプレーなど、3時間にわたる実技演習を行った。

 今年度はきたる1月30日(日)に開催される九州ブロック研修会をもって終了となるが、来年度についても継続した取り組みが検討されている。