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2011年1月23日

関西ヘルスケア歯科談話会10周年記念シンポジウム開催

「本当の歯科医療を取り戻そう スタッフとともに歩む、これからの10年」をテーマに

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 さる1月23日(日)、グランキューブ大阪(大阪府)において、関西ヘルスケア歯科談話会10周年記念シンポジウム(金尾好章実行委員長、関西ヘルス歯科談話会主催、日本ヘルスケア歯科研究会後援、クインテッセンス出版(株)協賛)が開催され、歯科医師、歯科衛生士ら580名が参加し盛会となった。

 本シンポジウムでは、「本当の歯科医療を取り戻そう スタッフとともに歩む、これからの10年」をテーマに、岡 賢二氏(大阪府開業)、月星光博氏(愛知県開業)、藤木省三氏(兵庫県開業)を講師に招き、講師らの長年の経験の末にたどり着いた歯科医療や、これからの10年のあるべき姿などについて講演が行われた。

 まず基調講演として、藤木氏が「患者とともに過ごす歯科医療―時間軸で考え、経過を追いながら診断することの重要性―」と題して講演。治癒のイメージや、10年後、20年後のイメージをもちながら注意深く患者と付き合うこと、そしてスタッフとともに患者の健康な生活の営みを支援することの重要性を述べた。

 つぎに岡氏による講演「時間軸を見据えた総合治療の真髄-歯科医療はどこへ行くのか」が行われた。メインテナンス中の2,000症例のなかから、さまざまなパターンの50症例を紹介。家族単位でみることや、規格化された資料の重要性を述べるとともに、歯科医療が多くの"ドグマ"に支配されていることを認識し、知識・技術・経験を積み、予防・治療・メインテナンスのバランスから逸脱しないことが重要であると解説した。

 午後は、月星氏による講演「歯周病とチーム医療―主役は歯科衛生士―」が行われた。歯周治療においては、プラークコントロールによる炎症の抑制と、病態認識と行動変容に基づいた自己管理の確立が重要であり、治療を通して患者のQOLに貢献することが歯周治療のゴールであるとしたうえで、それは歯科衛生士を中心としたデンタルチームの知識・技術・人間性(信頼性)にかかっていると述べた。

 最後に講師3名が登壇しシンポジウムが行われ、満席の会場から数多くの質問が寄せられた。併催された新春デンタルショーも盛況で、終始盛会のまま幕を閉じた。