Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2011年1月30日

第9回DHサミット開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる1月30日(日)、こどもの城(東京都)において、第9回DHサミット(小林明子代表)が開催され、会場には42名が参集した。

 特別講義では、片倉 朗氏(東歯大口腔健康臨床科学講座口腔外科学分野准教授、がんプロフェッショナル育成プランコーディネーター)による講演「口腔がんの早期発見の最前線は歯科診療所です-歯科衛生士も早期発見とがん医療の担い手です」が行われた。片倉氏は口腔がんの概要を説明後、チェアサイドで行うことのできる口腔粘膜の診察と検査の基本、びらんや腫瘍、潰瘍といった口腔粘膜疾患の基本的事項などを説明した。口腔がんによる死亡率の提示や重症化した口腔がん患者の写真資料も提示され、口腔がんの早期発見に歯科医療者が取り組む必要性を実感できる内容となった。

 また後半は東京歯科大学市川総合病院(千葉県)で行われているがん医療に歯科衛生士がかかわる多職種協働の実際や、東京歯科大学大学院歯学研究科が「がんプロフェッショナル養成プラン」(文部科学省主管)で実施している歯科衛生士と看護師のための口腔ケア教育等を紹介しながら、がん治療に歯科衛生士がどのようにかかわる可能性があるかを論じた。

 片倉氏の講演の間に、ランチョンセミナーとして溝口綾子氏(フリーランス歯科衛生士)が「キャンサーギフト-患者になってわかった事-」と題し、みずからの乳がんと乳房インプラント手術を通して得たものについて講演した。