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2011年2月6日

東京都歯および日本口腔外科学会東京都支部会、平成22年度学術講演会・学術教育研修会開催

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 さる2月6日(日)、歯科医師会館において、東京都歯科医師会(浅野紀元会長)および日本口腔外科学会東京都支部会(白川正順支部会長)主催による平成22年度学術講演会・学術教育研修会が開催され、285名が参集した。

 午前の第一部は「歯科医療は天寿をめざす」と題し、花田信弘氏(鶴見大歯学部探索歯学講座教授)と丸森英史氏(神奈川県開業)による講演会が行われた。花田氏は「血管の健康と口腔保健」と題し、生活習慣や健康政策、4疾患(がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病)と歯科医療など、多岐にわたる解説を行った。一方、丸森氏は「患者さんとの繋がりを深めるために」と題し、「患者への指導は『説得から納得』に転換すべき」いう丸森氏の医療姿勢を、長年取り組んできたブラッシング指導の実例を交えながら紹介した。

 午後の第二部は、「市民のための安心・安全な口腔管理-口腔がん早期発見を目指して-」と題し、菊谷 武氏(日歯大生命歯学部臨床口腔機能学講座教授)、浅野紀元氏(東京都歯科医師会会長)、小宮山一雄氏(日大歯学部病理学教室教授)、足立雅利氏(日歯大附属病院口腔外科科長・准教授)、片倉 朗氏(東歯大口腔健康臨床科学講座口腔外科学分野准教授)、小村 健氏(医歯大大学院顎口腔外科学分野教授)による5題とディスカッションが行われた。

 口腔がん治療後の口腔ケアやリハビリ(菊谷氏)、口腔がん検診の事業化にむけての取り組み(浅野氏)、口腔がんの種々の病態(小宮山氏)、各種がん検診の現状と今後の展望(足立氏)、口腔粘膜の診査法(片倉氏)、口腔がん治療の最前線(小村氏)といった、各氏の専門分野からの口腔がんに関する情報提供がなされたほか、ディスカッションでは口腔がん検診の今後の展開について活発な意見交換が行われた。