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2011年2月10日

昭和大歯学部顎口腔インプラント診療班勉強会、特別講演会を開催

スイス・ベルン大学のDr.Salviがインプラント周囲炎について語る

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 さる2月10日(木)、昭和大学歯学部(東京都)において、昭和大学歯学部顎口腔インプラント診療班勉強会(主宰:新谷 悟昭和大教授)による特別講演会が開催された。講師に、Giovanni E.Salvi氏(スイス・ベルン大歯学部歯周病科准教授)を招聘し、「Biological implant complications:Risk factors,diagnosis and therapy」と題して、インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎について最新の知見が述べられた。

 講演では、インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎に分けて、それぞれの定義や診断方法、リスク因子、具体的な治療法について、さまざまな文献を挙げながら解説がなされた。インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎を起こさないためには、インプラント治療前に喫煙患者には禁煙を促し、かつ歯周病を治しておくこと、インプラントはセメント合着式ではなくネジ固定式のほうが好ましいこと、そして歯科医師と歯科衛生士がインプラント治療を受けた患者を長期にわたってメインテナンスしていくことが重要であるとした。

 また、インプラント体表面の除染手段に関する最新の研究では、エアーパウダーや超音波を用いた機械的方法、クロルヘキシジンを用いた化学的方法、レーザーや光線力学療法(PDT)を用いた方法などの報告があるものの、今後のさらなる研究が待たれるとした。