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2011年3月1日

第10回日本再生医療学会総会開催

「21世紀にはばたく幹細胞工学・組織工学」をテーマに

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 さる3月1日(火)、2日(水)の両日、京王プラザホテル(東京都)において、第10回日本再生医療学会総会(岡野光夫理事長)が開催され、「21世紀にはばたく幹細胞工学・組織工学」をテーマに、医療関係者約2,200名が集まり盛会となった。

 本総会では、iPS細胞やES細胞などの話題のトピックスをはじめ、医療の各分野の最先端の研究について数多くの報告がなされた。なかでも、山中伸弥氏(京大教授)の座長のもと行われた、中内啓光氏(東大教授)による特別講演「幹細胞研究から新しい医療へ」では、ラットとマウスを用いて異種個体内で臓器を作出する可能性を示す研究が紹介されるなど注目を集めた。 

 また、2日目に行われた歯科分科会のシンポジウム「歯周組織はどこまで再生するか」では、石川 烈氏(東京女子医大教授)と村上伸也氏(阪大教授)の座長のもと、吉江弘正氏(新潟大教授)による「骨膜シートによる歯周組織・顎骨の再生療法」、岩田隆紀氏(東京女子医大特任講師)による「細胞シートによる歯周組織の再生―臨床試験と細胞治療の展望―」、栗原英見氏(広島大教授)による「新規歯周組織再生治療法の開発と課題」、村上氏による「歯周組織再生療法の展望と課題」の講演がそれぞれ行われた。

 市民公開講座では、石川氏が「侮ると怖い歯周病は再生治療で治る」と題して講演。歯根膜細胞を温度応答性培養皿を用いて細胞シートにしてその患者に戻すという再生療法を行う手法などが紹介され、参加者らは熱心に聞き入っていた。