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2008年7月26日

OJ 2008年度 年次ミーティング

秋本 健氏らを演者に迎え、熱気あふれる議論が展開

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 さる7月26日(土)、27日(日)、泉ガーデンギャラリー(東京都)にて、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下、OJ、木原敏裕会長)2008年度年次ミーティングが、約300名を参集し盛大に開催された。
 1日目の午前は、2月開催のOJミッドウィンターミーティングで選出された6名の演者による会員発表が行われ、長澤成明氏(京都府開業)、金成雅彦氏(山口県開業)、中家麻里氏(大阪府開業)、鍋島弘充氏(愛院大講師)、瀧野裕行氏(京都府開業)、林 丈裕氏(東京都開業)がそれぞれ登壇した。
 午後は、シンポジウム1において、秋本 健氏(米国・ワシントン州開業)が「Changing criteria of tooth extraction」と題し、インプラント治療計画における天然歯の抜歯/保存基準に言及した。また、信藤孝博氏(大阪府開業)が「微小循環から視た組織治癒反応」と題し、粘膜骨膜弁を剥離した場合の歯槽骨・歯根膜の変化について解説した。
 2日目の午前は、シンポジウム2において、秋本氏と夏堀礼二氏(青森県開業)がともに「Immediate vs. delayed placement in anterior esthetic zone」と題した講演を行った。秋本氏は、抜歯後即時埋入・待時埋入の判断基準や、即時埋入を行う際のインプラントポジションなどに言及した。また、夏堀氏は、抜歯後即時埋入の利点・欠点、審美領域のインプラント治療におけるティッシュマネージメントの重要性などについて解説した。
 午後は、シンポジウム3において、秋本氏が「Current challenges of immediate implant」と題し、おもに上顎前歯部単独歯欠損に抜歯後即時インプラント埋入を応用した症例を供覧した。また、船登彰芳氏(石川県開業)は、「インプラント潮流における抜歯即時埋入の位置づけ」と題し、抜歯後即時インプラント埋入の適応症およびリスクなどについて解説した。
 各講演において活発な質疑応答がなされたほか、2日目の最後には、会場から「今日、慎重さを欠いたチャレンジングなインプラント治療も多く行われているが、OJではエビデンスに基づいた適切な情報を今後も発信し、若い歯科医師を導いてほしい」といった提言がなされるなど、示唆に富んだミーティングとなった。
 また、例年どおり、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッションも併せて開催され、それぞれ盛況を博していた。