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2011年4月17日

スタディグループDOT、赤坂会「ジョイントミーティング」開催

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 さる4月17日(日)、シーガイアワールドコンベンションセンター(宮崎県)において、スタディグループDOT(甲斐久順会長)と赤坂会(吉田拓志会長)によるジョイントミーティングが、約70名の参加者を集め開催された。

 スタディグループDOTとは、船津昌利氏(佐賀県開業)を顧問とし、甲斐久順氏(宮崎県開業)を会長とする一般歯科医師・矯正専門医・歯科技工士・歯科衛生士4者によるチーム医療を旨とする九州の勉強会。主に4者間の専門知識の共有と良好な連携を構築すべく、日常臨床のケースプレゼンテーションで学んでいる。 また、スタディグループ赤坂会は、DOTと同様の設立趣旨で、寺西邦彦氏(東京都開業)を顧問とし、吉田拓志氏(東京都開業)を会長とする東京の勉強会である。

 当日は、矯正・インプラント・補綴治療が入り混じる複雑な症例に対する矯正医、歯科医師(GP)、歯科技工士のコミュニケーションに焦点が当てられた。まず、甲斐氏が「複雑な症例に対して行うチーム歯科医療の現実」と題して講演。動揺歯や重篤なペリオを抱える難症例に対するチーム医療の課題や問題点を解説した。

 その後、DOT会員の岩永正憲氏、中川麻紀氏(ともに長崎県開業)が「DOT発足当時の症例を振り返って」と題して、赤坂会会員の藤田大樹氏、野寺義典氏(ともに東京都開業)、赤坂政彦氏(東京都歯科技工所開業)が「重度歯周炎患者に矯正治療と歯周補綴を行った症例」と題してそれぞれ講演を行い、両者とも矯正治療が絡む治療のチームアプローチを示した。

 午後はDOT会員の加來慶久氏(大分県開業)が「成人矯正を行ううえでGPとして考慮すること」と題して講演。一般診療のオプションとして行う矯正治療の可能性とその効果を、総論的に述べた。その後、赤坂会会員で、矯正専門医でありながら一般診療も行う川崎宏一郎氏(長野県開業)が「臼歯部欠損による咬合崩壊を伴う歯列に対しインプラント・矯正治療を用いて機能回復した1症例」と題して講演。矯正治療・一般診療の双方を1人で行う場合の問題点を提起した。

 最後に寺西、船津両顧問による総括で会は締めくくられ、両氏からは先述の4者で学ぶことやチームアプローチの重要性が再度強調されていた。