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トピックス


2008年7月20日

SimPlant ACADEMY Conference Japan 2008

インプラント・外科矯正のパラダイムシフトのコンファレンス

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 さる7月20日(日)、21日(月)の2日間、都市センターホテル(東京都)にて、SimPlant ACADEMY Conference Japan 2008((株)マテリアライズデンタルジャパン主催、尾崎浩明代表取締役社長)が、約250名(事前登録者数)を参集し、盛大に開催された。
 メイン会場となったAホールでは、1日目に新美 敦氏(中日病院歯科口腔外科部長)による「CT読影、シミュレーション実践セミナー」が行われた。
 2日目はまず、尾崎浩明氏、Ellen Styller氏(Materialise Dental・開発プロジェクトマネージャー)によりSimPlantの現状と今後の展望が語られた。
 続いて、本会の座長も務めた嶋田 淳氏(明海大教授)が登壇。下顎枝矢状分割法、サイナスフロアエレベーションなどの手技を紹介するとともに、各術式におけるSimPlant活用の有効性を述べた。また、林 揚春氏(東京都開業)が、抜歯後即時インプラント埋入の手法を、動画を交えながら解説。また、ドリルが流れにくくなり、時間短縮が図れるといったSurgiGuide活用の利点を紹介した。
 午後はまず、中村社綱氏(熊本県開業)が、実際の症例を供覧しながら、インプラント治療における患者のリスク評価と術中の合併症・偶発症について詳説し、「適切な診査・診断とプランニングが最重要である」と述べた。
 続いて、古賀剛人氏(千葉県開業)が、解剖学的な見地からインプラント手術における出血、神経損傷などの偶発症について詳説。的確な診査・診断、手術時の安全性の確保など、リスクマネージメントの重要性を説いた。
 最後は、石川知弘氏(静岡県開業)が、審美領域のインプラント治療について解説。三次元的なインプラントの埋入位置、GBRのポイント、さらにはSimPlant、SurgiGuideを活用する際の注意点などに言及した。
 コンピュータシミュレーションシステムやサージカルテンプレートの特長だけでなく、それらを活用する際に注意すべき点や、身に付けておくべき手技・知識にも各演者が言及するなど、示唆に富んだ会となった。