Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2011年4月24日

石福金属興業、セミナー「歯科用貴金属合金を再考する」開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる4月24日(日)、ザ・グランドホール(東京都)において、セミナー「歯科用貴金属合金を再考する」(石福金属興業株式会社主催、古宮誠一代表取締役社長)が開催された。本セミナーは、補綴・修復材料として酸化ジルコニウム(ジルコニア)やハイブリッドレジンといった非金属材料に注目が集まりがちな現在にあって、長い歴史と安定性をもつ貴金属合金の価値を再考・評価するべく開催されたもの。会場には歯科医師・歯科技工士はもちろん、歯科用品ディーラー関係者も併せて約140名が参集する盛会となった。

 会場では古宮氏の挨拶にはじまり、(1)「歯科用合金の特性を再考する」(小田 豊氏、東歯大歯科理工学講座教授、(2)「貴金属義歯を再考する」(戸田 篤氏、Dental Design Days)、(3)「補綴物における貴金属を再考する」(遊亀裕一氏、山手デンタルアート/湯田 宏氏、神奈川県開業)の3演題に加え、パネルディスカッションが行われた。

 全演題を通じ、強調されていたのは貴金属の安定性(生体親和性)、耐久性、展延性、高い加工性、選択の自由度(色調や硬度)など。これらの要素を高い次元で満たすことは現在のところ非金属材料では困難であり、「予後を見通した、生体の変化に対応する補綴物」(湯田氏)の製作には貴金属合金が欠かせないことが示された。なお、ディスカッションでは貴金属合金の選択法や取り扱いについて盛んな意見交換が行われていた。