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2011年5月25日

18th IADMFR・第52回日本歯科放射線学会開催

東日本大震災に捧げる黙祷とともに、大会テーマに「Radiation and Peace」掲げる

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 さる5月25日(水)から29日(日)にかけ、広島国際会議場(広島県)において、18th International Congress of Dento-Maxillo-Facial Radiology(国際歯顎顔面放射線学会議)・第52回日本歯科放射線学会(谷本啓二会長、有地榮一郎理事長)が「Radiation and Peace」を大会テーマに掲げて開催された。

 本大会は、顎顔面領域別の一般講演、ポスターセッション、テーブルディスカッション、CBCTのシンポジウムなど、多数の演題が用意されていたが、国際大会ということもあって、2日目に宮島ツアー、パーティ、最終日には美術館見学など、海外からの参加者に日本の文化に親しんでもらう企画も多く催されていた。

 国際学会併催のため、ほぼ公用語は英語であったが、唯一日本語で行われたシンポジウム「広島県歯科医師会・日本歯科放射線学会共同企画:CBCTによる診断と治療の最先端」(総合司会:三反田 孝氏、広島県歯科医師会常務理事/本田和也氏、日大教授)では狭いスペースながら立ち見がでるほどの盛況となった。総論をCBCTの産みの親である新井嘉則氏(日大特任教授)が語り、エンド(森本泰宏氏、九歯大教授)、ペリオ(四井資隆氏、大歯大)、インプラントおよび外科(河合泰輔氏、日歯大)と各領域でのCBCTのよりよい臨床応用を探ったもの。最後に、今後の展開と問題点については佐野 司氏(東歯大教授)より総括された。

 大会冒頭の谷本会長の挨拶では、東日本大震災の被害に対して黙祷が捧げられたが、この時期に、しかも広島国際会議場(隣が平和記念公園)で歯科放射線学会が行われたことには感慨深いものがある。本大会の情報が広島から発信されることに、谷本会長のこだわりが垣間みられた大会となった。