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2011年6月2日

第2回ITI Study Club 2011 SC東京2セミナー開催

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 さる6月2日(木)、東京医科歯科大学歯学部において、研修会「SC東京2」(ディレクター:新村昌弘氏)が行われた。会場にはInternational Team for Implantology(以下、ITI)メンバー・非メンバーあわせて約30名が参加した。

 まず、新村昌弘ディレクター(東京都開業)が、Study Club(以下、SC)のコンセプトについて講演された。SCは少人数体制でインプラント歯科学に関するエビデンスベースの知見を深め、地域に最新の情報を迅速に広めていくとともに、インタラクティブな意見交換のできるコミュニケーションの場として活動する旨を述べた。

 つぎにITIフェロー飯島俊一氏(千葉県開業)より特別講演として、「BLアバットメント選択 インプラント治療のより高い成功率を求めて」と題し講演が行われた。インプラント周囲炎や機械的合併症、歯肉退縮等を減らす手段として、インプラントや補綴コンポーネントの特徴をよく理解し、使い分ける必要がある。飯島氏はこのほど認可されたボーンレベル(以下、BL)インプラントを含め、インプラントシステム、連結様式、コンポーネントの形態的特徴や材質などを挙げながら、これらを使い分けるうえでの骨高径、咬合力といった指標について解説した。

 続いて岡田素平太氏(東京都開業)、月岡庸之氏(東京都開業)が、前回のSCに続き、スイス、ジュネーブにて昨年開催されたITI World Symposium 2010の講演内容をベースとして、それぞれ「フラップレスサージェリー」と「荷重プロトコール」について、症例を交えて最新の知見を解説した。

 最後にITIメンバーの佐久間 栄氏(東京都開業)が「上顎前歯単独欠損におけるインプラント治療」、ITIメンバー甘利佳之氏(東京都開業)が「歯根破折歯に対するインプラント治療」と題し、症例供覧を行った。

 全体を通してBLインプラントの実際の使用に関しての指摘や質問がなされ、関心の高さがうかがわれた。

 第3回は10月20日(木)を予定しており、次回の特別講演にも国内外で活躍されているゲストスピーカーを予定している。なお、7月31日(日)にチャリティーイベント「東日本大震災チャリティ学術記念講演会」が開催される予定。