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2011年7月6日

東京理科大・辻教授らの共同研究グループが記者会見

「再生歯ユニットによる歯・歯周組織の包括的な再生」が可能であることを実証

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 さる7月6日(水)、東京理科大学PORTA神楽坂(東京都)において、東京理科大学科学技術交流センター(藤本 隆センター長)、株式会社オーガンテクノロジーズ(朝井洋明代表取締役社長)の共同主催により、辻 孝氏(東京理科大教授)らと東北大、東京医科歯科大の共同研究グループによる「世界初!再生成熟器官移植としての"再生歯ユニットによる歯・歯周組織の包括的な再生"が可能であることを実証」と題する記者会見が開催された。

 辻氏らの研究グループはこれまで、2007年に単一細胞から臓器(器官)のもととなる器官原基を人為的に組み立てる「器官原基法」を世界に先駆けて開発し、2009年には同技術で再生した歯の器官原基(再生歯胚)を成体マウス口腔内に移植し、再生歯が口腔内で萌出・成長して天然歯と同様の硬度や歯槽骨との連携機能を有した「機能的な歯」へと成長することを明らかにしている。

 今回は、再生歯胚から再生歯と歯周組織を含む「再生歯ユニット」をつくりだし、歯の喪失部位に移植・定着させることにより、機能的な歯と歯周組織を再生することを明らかにし、13日の米国オンライン科学雑誌プロスワンに発表。次世代の器官再生・臓器置換再生医療の実現可能性を示唆した。