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2011年7月10日

OJ 2011年 年次ミーティング開催

10周年を記念しOJファウンダーらが夢の共演

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 さる7月9日(土)、10日(日)の2日間、ベルサール秋葉原(東京都)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下OJ、夏堀礼二会長)2011年年次ミーティングが、「OJ10年の軌跡―今インプラント治療を振り返る―」をテーマに約250名の参加者を集め、盛大に開催された。

 初日の午前は、今年2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、岩田光弘氏(岡山県開業)、国賀就一郎氏(兵庫県開業)、高井基普氏(東京都開業)、岡田素平太氏(東京都開業)、平山富興氏(大阪府勤務)、吉野敏明氏(神奈川県開業)がそれぞれ講演を行った。加えて、岩田、平山、吉野の三氏は、きたる9月23日(金)に米国で開催されるOsseointegration Study Club Southern California(以下、OSCSC)の年次ミーティングの講演メンバーに選ばれた。

 午後は、震災の影響で急きょビデオ講演となったDavid Garber氏(ジョージア医科大教授)が「インプラント審美の改革」と題し、とくに歯頚部軟組織の審美を中心に講演した。続いてOSCSCのRoy T. Yanase氏(米国開業)が登壇。「OSCSC25年でわかった事とOJに伝えたい事」と題するテーマで示唆に富んだ講演を行った。

 2日目にはOJのファウンダーである小宮山彌太郎氏(東京都開業)が「インプラント療法総論」、中村社綱氏(熊本県開業)が「インプラント診査診断と設計」、小野善弘氏(JIADS主宰)が「インプラント外科・歯周外科の立場から」、波多野尚樹氏(埼玉県開業)が「今日、更に何がインプラント治療に求められているか」、山崎長郎氏(東京都開業)が「Interdisciplinary Management of Complex Implant Treatment」、本多正明氏(大阪府開業)が「インプラント補綴"The Function"」の題でそれぞれ熱弁をふるった。各演者の演題には「長期症例成功失敗の分岐点―若手歯科医師に伝えたい事」というサブタイトルが冠され、後進の歯科医師にとっては、充実した有意義な内容となった。その後、ファウンダーたちによるディスカッションが開かれ、会場は熱気につつまれた。

 また、今年も歯科衛生士セッションが併せて開催され、盛況を博した。

 今回の年次大会は東日本大震災復興支援大会として募金箱が設置された他、復興支援Tシャツも販売され、被災地に寄付された義援金は約400万円にも上った。

 なお次回のOJ年次ミーティングはメインテーマを「Back to the basics challenge for the future」とし、きたる2012年7月7日(土)、8日(日)に青森県にて開催される予定。