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2011年7月18日

東京医科歯科大学、歯科技工教育学士課程移行記念講演会「歯科技工教育の飛翔」開催

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 さる7月18日(月)、東京医科歯科大学(以下、医歯大、大山喬史学長)において、歯科技工教育学士課程移行記念講演会「歯科技工教育の飛翔」が開催された(医歯大歯学部附属歯科技工士学校同窓会「技友会」〔山下勘二会長〕、医歯大歯学部附属歯科技工士学校主催〔三浦宏之前校長〕)。本講演会は、平成23年度から医歯大歯学部附属歯科技工士学校が募集を停止し、いわゆる4年制大学(同学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻)に移行したことを記念して行われたもの。会場には同窓会関係者や大学関係者、および歯科技工教育に造詣の深い著名歯科技工士・歯科医師が多数参集し、盛況となっていた。

 行われた演題はつぎの2題。(1)「新世代の歯科技工教育と口腔保健工学教育」(田上順次氏、医歯大歯学部長)、(2)「東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校の歩みと超高齢社会における歯科技工の役割」(三浦氏)。(1)では主に技工士学校設立以来の沿革と4年制にすることの目的・意図が、そして(2)では主に歴代のスタッフの紹介や従来の歯科技工教育の問題点の考察、そして超高齢社会における歯科技工のあり方などが語られた。

 このたびの4年制への移行により、従来は2,490時間(同学附属歯科技工専門学校の場合)であったカリキュラムが3,060時間に増加したほか、CAD/CAMをはじめとする新技術への対応、ひいては社会的地位の向上や歯科技工士のいっそうの専門化などが期待されるという。また、本年度をもって歯科技工士教育を4年制で行う大学が広島大学を含めて2校となったが、歯科技工士養成機関の閉鎖が相次ぐ昨今、今後の他大学の動向にも注目が集まる。