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2011年9月10日

第11回日本歯科用レーザー学会総会・学術大会開催

「患者にやさしい先進的レーザー治療効果を求めて」をテーマに

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 さる9月10日(土)、11日(日)の両日、愛知学院大学楠元キャンパス薬学部棟(愛知県)において、第11回日本歯科用レーザー学会総会・学術大会(野口俊英大会長)が大会テーマに「患者にやさしい先進的レーザー治療効果を求めて」を掲げて開催された。本学会は旧日本炭酸ガスレーザー学会および日本Nd:YAGレーザー学会が合併したもので、本年6月から会長に赴いた野口会長のお膝元での開催であった。

 本大会では、矯正治療という新しい視点から低出力レーザーの有用性を探った特別講演1「レーザー照射の生体刺激作用とその発現機序」(清水典佳氏、日大教授)、レーザー光による直接的な有機色素分子の分解による漂白効果の今後を占った特別講演2「歯の漂白への酸化チタン触媒とレーザーの応用」(大槻昌幸氏、医歯大准教授)の2題、日本レーザー歯学会、日本レーザー医学会をはじめ各種レーザー学会との連携に欠かせない演者を招聘した教育講演「口腔外科領域におけるレーザー治療と課題」(吉田憲司氏、愛院大教授)、CO2,Er:YAG,その他のレーザーの波長別に分けて行われた一般口演15題。レーザー関連企業の展示も併せて行われた。

 また、臨床家からは、CO2および半導体レーザーを用いた歯肉メラニン色素除去やホワイトニングといった演題がめだったが、事実、現時点のレーザーの効果がエビデンスをもって確実に得られるのはこの領域なのかもしれない。さらに、近年話題となっているWaterlase(Er,Cr:YSGGレーザー)やPDTに代表されるGelと半導体領域のレーザーを使った歯周治療が数題の演題、企業ブースで散見された。