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2008年7月6日

2008SUMMER JCPGレベルアップセミナー開催

螺良氏が「健口科学」という新しい概念を提唱

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 さる7月6日(日)、中央大学駿河台記念館(東京都)にて、2008SUMMER JCPGレベルアップセミナー(小林和一会長)が、約100名の参加のもと開催された。今回は、同会ではおなじみの安生朝子氏(藤橋歯科医院・歯科衛生士)に加え、特別講師として螺良修一氏(螺良歯科医院)を迎え、全身的な視点から口腔を診ようという観点で講演が行われた。
 まず、安生氏が「今、Dental HygienistからOral Hygienist」へと題し、口腔のみならず、全身、そしてエイジングにともなう生活習慣の変化など、広い視野で患者さんを捉えることの重要性を訴えた。
 これを受け登壇した螺良氏は、「全身を通じて患者さんを診ていくと、口腔に関する知識だけでは答えの出ない問題にぶつかることがある」とし、「健口科学」という新しい概念を提唱した。この概念は、免疫学と栄養学を患者さんへの保健指導に取り入れ、口腔を通じて全身を健康にしていくというもの。氏は、「たとえば突然の歯肉の腫れは、免疫力の低下に関係している場合がある」としたうえで、免疫力を支配する自律神経系のしくみ、さらに、免疫力を上げるために必要な栄養素や食事についても解説した。
 最後に健口科学を臨床に取り入れ、改善のみられた症例を挙げ、「日常臨床を違った角度からみる1つの方法として、参考にしてほしい」と締めくくった。