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2011年10月9日

学会設立記念 ヘルスケアミーティング2011開催

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 さる10月9日(日)、10日(月)の両日、秋葉原コンベンションホール(東京都)において、「学会設立記念 ヘルスケアミーティング2011」(日本ヘルスケア歯科学会、杉山精一代表)が開催され、会場には257名の聴講者が参集した。主題は「治療医学の方法論を超えて――私たちが関わり続けることの素晴らしさ」。

 1日目の講演では、臨床記録とその蓄積の重要性、その具体的方法について紹介された。ここでは記録を基に「点」から「線」、「面」へと歯科診療を変化させ患者と医院を俯瞰的に眺めることが重要であるとした。別会場では歯科衛生士によるPMTCや口腔内写真についての講演などが行われた。

 2日目、1つになった会場では、杉山代表による基調講演「患者は語る…ヘルスケア歯科臨床とは関わり続けること」に続き、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)による招待講演「歯科医療の現状と未来」が行われた。杉山氏は「ヘルスケア歯科診療はどんなものか」を語る自院の患者らのインタビュー映像を示し、患者とかかわり続けること、そして記録を続けることの意義を講じた。また大久保氏は歯科医療が「生命を守る医療」「生活を守る医療」であるとし、今後超高齢社会を突き進む日本社会を幸福な方向へと導くために歯科医療は存在するとの理念と意義を講じ、聴講者は一様に感動していた。

 その後のパネルディスカッションでは、「臨床記録を有機的に生かすためのサブカルテ実用法――関わり続けるために必須のサブカルテ活用法」として、4医院のサブカルテ活用法が紹介された。ポスター発表でも各医院のサブカルテが紹介され、そのうち投票で1位となった医院と演者と杉山氏を交え、壇上でディスカッションが行われた。

 前身の日本ヘルスケア歯科研究会が学会設立を果たし、新たな門出に立った記念となる本会は、盛会のうちに幕を閉じた。