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2011年10月22日

ジーシー、「第3回国際歯科シンポジウム」盛大に開催

収益は東日本大震災の復興支援に全額寄付

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 さる10月22日(土)、23日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて、ジーシー創業90周年・GC友の会55周年記念シンポジウム「第3回国際歯科シンポジウム」が盛大に開催された(株式会社ジーシー主催、中尾 眞代表取締役社長)。テーマには「これからの歯科医療の姿を考える~これからの歯科医療は、国民、来院患者さんのためにどのような最新技術・サービスを提供できるか?」が掲げられ、1,000名以上の参加者で賑わいをみせた。

 本シンポジウムでは、大会初日の友の会55周年アニバーサリーシンポジウム「新しい病態の予測と対応」(コーディネーター:田上順次氏、医歯大教授)をはじめとして14題のシンポジウム、GCセミナー特別プログラム10題、海外講師によるプレミアムレクチャー・デモンストレーションのほか、GCデンタルショー・市民フォーラムなども行われた。

 シンポジウムの内容は多岐にわたり、海外演者も多数招聘して行われたが、収益は東日本大震災の復興支援に全額寄付される。「長期臨床観察から見えること~考える歯科臨床・必要な技術~」(コーディネーター:菅野博康氏、宮城県開業)では、コーディネーターの菅野氏が被災地での開業ということもあって、冒頭に被災地の復興支援に対して御礼の言葉が述べられた。演者は千葉英史氏(千葉県開業)、須貝昭弘氏(神奈川県開業)、永田省蔵氏(熊本県開業)、大村祐進氏(山口県開業)の4氏。いずれの講演も、長期経過症例のインパクトは強烈で、事実は結果が物語るという典型が披露された。演者は皆同じ年代で開業20~25年前後、その20~25年の長期経過症例を出せるということは、地道にコツコツと真摯に臨床を行ってきた様子がうかがえるシンポジウムとなった。

 また、歯科衛生士向けセッション「患者さんとのかかわりを大切にする歯科衛生士」(コーディネーター:村上恵子氏、村上歯科医院/大住祐子氏、貴和会新大阪歯科診療所)は午前の部を「Part1」、午後の部を「Part2」として全日にわたり開催。前者では著名歯科衛生士らによる長期にわたる患者とのかかわりからの学びが、後者では大学人・大学勤務の歯科衛生士らにより、歯周治療をはじめとする歯科衛生士臨床における疑問を解決するための内容となっており、いずれも多数の歯科衛生士が参集していた。

 このほか、会場ではジーシー社が定期開催している「GCセミナー」の講師陣を迎えた特別プログラムも開催。「臨床・下顎総義歯の吸着」(阿部二郎氏、東京都開業/小久保京子氏、エースデンタル)をはじめ、一部では立ち見も出る盛況ぶりとなっていた。