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2011年11月6日

「マイクロエンド世代のベーシックエンドドンティックス」開催

サミュエル・クラッチマン氏を招聘し、盛会となる

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 さる11月6日(日)、JA共済ビル カンファレンスホール(東京都)において、「マイクロエンド世代のベーシックエンドドンティックス」(株式会社ハーマンズ主催)が開催された。国内外の著名な臨床家が一堂に会するとあり、満員の会場は終始熱気に包まれていた。

 まず、本会のモデレーターである森 克栄氏による開会の挨拶が行われ、続いて寺内吉継氏(神奈川県開業)による「いまさら聞けない『除去』のA to Z」と題する講演が行われた。寺内氏のエビデンスに裏打ちされたガッタパーチャおよび破折器具除去のテクニックに、会場からはどよめきが起こっていた。

 つぎに、石井 宏氏(東京都開業)による「Treatment Options for the Compromised Tooth」と題する講演が行われた。歯内療法における治療計画上の意思決定の留意点、とくに術前の予後判断に関してAAEのガイドラインを引きながら解説された。

 午前の最後の講演は、岡口守雄氏(東京都開業)が「Endo Recovery 再根管治療を成功させる為には」と題し、再根管治療における要点についてオリジナルのインスツルメントを紹介しつつ解説された。

 午後からは、ペンシルバニア大学准教授および同大学院においてアシスタントディレクターを勤め、さらにペンシルバニアにおいて3か所の歯内療法専門のオフィスを経営するサミュエル・クラッチマン氏による講演が行われた。講演は「Part1. 歯内療法のコンセプト」「Part2. 歯内療法の複雑な点」「Part3. 意図的再植術」と題して3部構成で行われ、参加者は次々と披露されるレベルの高い臨床に圧倒されつつ、ペンシルバニア大学流の歯内療法のエッセンスを吸収しようと熱心に聞き入っていた。

 最後に再び森氏が登壇し参加者に熱いメッセージを送られ、それを閉会の挨拶とし、盛況のうちに終了となった。

 インプラントが隆盛の昨今であるが、1本の歯を残すことにこだわる歯内療法の重要性と可能性を感じさせる会であった。