Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2011年11月6日

東京歯科大学神奈川県支部連合同窓会、東京医科歯科大学歯科神奈川同窓会 平成23年度第15回合同学術研修会開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる11月6日(日)、神奈川県歯科医師会館において、「東京歯科大学神奈川県支部連合同窓会、東京医科歯科大学歯科神奈川同窓会 平成23年度第15回合同学術研修会」が開催され、100名あまりが参集した。

 例年、両校の卒業生を中心に著名演者を招聘して行われる本研修会。今回の演者には、鈴木哲也氏(医歯大歯学部口腔保健学科口腔保健再建工学講座教授)と阿部二郎氏(東京都開業)の2氏が招聘され、「無歯顎補綴臨床のゴールは何処に? 尽きない課題に複眼で向き合う」をテーマに行われた。

 両氏の演題は、「顎堤吸収の著しい下顎無歯顎症例への対応―発想の転換が明日からの臨床を変える」(鈴木氏)と、「下顎吸着義歯、治療用義歯、下顎Two-インプラントオーバーデンチャーの臨床応用」(阿部氏)。前者では主に、これまでいわれている解剖学的ランドマークを意識しつつ、本当に耐圧面積として役立っている部分のみに無駄なく床縁を延長することの重要性が、そして後者では総義歯の辺縁全周をもれなく封鎖して陰圧を得るという阿部氏の吸着義歯のコンセプトに加え、昨今注目が集まっているインプラントオーバーデンチャーの意義や術式についても詳説された。会場では終始熱心に聴講する参加者の姿がみられ、未だ衰えない総義歯治療へのニーズが感じられた。