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2011年10月6日

第10回DHサミット開催

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 さる11月6日(日)、こどもの城(東京都)において、第10回DHサミット(小林明子代表/小林歯科医院・歯科衛生士、歯科技工士)が開催され、会場には約40名が参集した。本スタディーグループの今年のテーマは「青年期」。テーマに応じた内容の発表・講演が行われた。

 薄井由枝氏(医歯大大学院高齢者歯科学分野非常勤講師)による講演「炎症について 歯肉炎と歯周炎」では、炎症がどういった細胞のはたらきによって起こるのか、また歯肉炎や歯周炎は解剖学でみるとどのような状態を示すのかを解説。歯科衛生士がプローブやキュレットを挿入する歯肉や歯周ポケットがどういう構造であるか、想像しながら業務にあたってほしいとした。

 品田和美氏(黒田歯科医院・歯科衛生士)による発表「侵襲性歯周炎の疑いがある症例」では、20歳女性の患者が急速な歯周組織破壊に侵されている症例の初診時の状態を最初に提示。そのうえで聴衆は4グループに分かれ、どのようにこの症例に対処していくのか、歯周治療計画を立てるグループワークを行った。その後氏が実際行った治療計画と、その後18年にわたり行っているメインテナンスについて解説、聴衆の耳目を集めた。

 また、症例発表「V7によるブラッシング効果」では、塩浦有紀氏(熊谷歯科医院・歯科衛生士)が登壇。マッサージにより歯肉のターンオーバーを促す効果のある「V7」を使ったブラッシングにより、歯肉の改善を見た症例を提示した。「歯肉や口腔内の状態によっては、歯肉のターンオーバーの効果を優先してV7を使用することも一考の余地があるのでは」と述べた。

 他にも國武扶美代氏(AICデンタルクリニック・歯科衛生士)、百田理恵子氏(小林歯科医院・歯科衛生士)による症例発表が行われた。いずれも場内から質問が飛び交う熱気のある発表となり、同会に参加する歯科衛生士のモチベーションの高さがうかがえる会となった。