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2011年12月3日

CID 10周年記念学術講演会開催

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 さる12月3日(土)、4日(日)の両日、ベルサール六本木(東京都)において、「CID(Center of Implant Dentistry)10周年記念学術講演会」(新村昌弘実行委員長、勝山英明主宰)、が開催された。会場には約500名が参集した。

 本会では講演テーマを4つのカテゴリーに分け、15名による講演が行われた。まず「治療コンセプトの変遷と将来展望」セッションにおいては、インプラントにかかる荷重の影響、治療のデジタル化、ガイデッドサージェリー、プラットフォームスイッチングについて、関連するエビデンスを挙げながら現在までの知見や展望が述べられた。

 「インプラント周囲組織のマネージメント」セッションでは、硬・軟組織の増生、リッジプリザベーション、インプラント治療における硬組織のマネージメント、マイクロサージェリーを用いたインプラント症例のリカバリーに関して、症例を交えた講演が行われた。

 「多数歯欠損・無歯顎患者における治療オプション」セッションでは、治療コンセプトと補綴設計、治療におけるデジタル分析、荷重プロトコールについてコンセンサスに基づいた考察が行われた。ディスカッションでは、患者状況に応じた補綴設計の重要性が強調された。

 「インプラント審美の生物学的・補綴学的アプローチ」セッションにおいては、インプラント部位の乳頭様組織のマネージメント、審美治療のためのインターディシプリナリーアプローチ、補綴における軟組織のマネージメント、生物学に即した組織保存・増生について講演が行われた。

 また本会では、Claudio Cacaci氏(ドイツ開業)、Dean Morton氏(University of Louisville・米国)らによる、審美治療を成功させるための外科・補綴テクニック、インプラント治療における新技術・マテリアルに関する講演が行われた。

 主宰の勝山英明氏(神奈川県開業)からは、2014年に例会の開催を企画しており、本会では取り上げなかった骨増生術や審美領域における多数歯欠損治療などについて掘り下げる予定であることが述べられた。