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2011年12月11日

「第3回 JDA学術講演会 総義歯、インプラントオーバーデンチャー(IOD)&インプラント固定性補綴物を考える」開催

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 さる12月11日(日)、ベルサール九段(東京都)において、「第3回 JDA学術講演会 総義歯、インプラントオーバーデンチャー(IOD)&インプラント固定性補綴物を考える」(JDA〔Japan Denture Association〕主催、阿部二郎代表、モリタ、ノーベルバイオケアジャパン、Ivoclar Vivadent協賛)が200名あまりの参集のもと開催された。本講演会は、2006年に「阿部二郎勉強会」として発足し、2008年春に「JDA」に改称された同スタディグループによるオープン講演会。2009年以来、年に1回開催されている本講演会では会員発表に加え、毎回海外演者を招聘して総義歯関連の最新潮流を伝え続けている。以下に、演題および演者名を示す。

・「CAD/CAMを用いたインプラント上部構造物の素材と設計」(木村健二氏、協和デンタルラボラトリー)
・「無歯顎患者の補綴リハビリテーション ―高度製作技術と歯科用インプラントの出会い―」(Dr. Stefan Holst、ドイツ・エルランゲン大准教授)
・「インプラントオーバーデンチャー補綴における咬合」(亀田行雄氏、埼玉県開業)
・「リジッドIODとノンリジッドIODの考察とアタッチメント選択」(田中譲治氏、千葉県開業)
・「吸着総義歯VSインプラントオーバーデンチャー」(阿部氏、東京都開業)

 中でもHolst氏は、「1990年代に固定性のインプラント補綴を受けた患者は数多く、彼らの高齢化にともなって生じてくる種々の問題への対処が今後重要になる」と述べた後、インプラントを用いた固定性/可撤性補綴の選択基準とその術式、および欧米で近年インプラントオーバーデンチャーが注目されるようになった経緯やその術式などについて症例・文献を多数交えながら詳説。また、無歯顎症例に対するインプラントのポジショニングを確実にするための「FRPシステム」(Bredent社、ドイツ)の利用についても解説し、注目を集めていた。もちろん日本勢も執筆・講演多数の演者揃いであり、それぞれに無歯顎補綴に関する最新の知見について示していた。