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2011年12月18日

「熊谷 崇先生ファイナル講演会」開催

会場は1,500名の参加者で終始熱気に包まれる

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 さる12月18日(日)、ベルサール汐留(東京都)において、「熊谷 崇先生ファイナル講演会」(株式会社オーラルケア、シロナデンタルシステムズ株式会社、株式会社ナカニシ共同主催)が「40年の臨床から見えてきたもの、そしてそこから拓かれる明日への展望」をテーマに開催された。日本の歯科医療界を牽引し続けてきた熊谷 崇氏(山形県開業)の対外的な講演活動が今回で最後となることもあってか、会場には定員を大幅に上回る約1,500名が参集し、大盛況となった。

 午前中の第1部では、熊谷氏が「40年の臨床を振り返って」と題するテーマで、これまでの歯科医師人生を「選択と決断」というキーワードを用いながら振り返った。また、日吉歯科診療所30年間で蓄積された膨大な患者データを供覧しながら、メインテナンスを重視した診療システムや歯科医療のあり方など、持論を展開した。

 午後の第2部では「企業はどのように発展・成長し、今後どのように発展していくのか~企業発展の戦略と今後の展望」と題するテーマで、熊谷氏と縁の深い歯科企業の社長である中西英一氏(株式会社ナカニシ代表取締役社長)、大竹喜一氏(株式会社オーラルケア代表取締役社長)、栗城祐治氏(シロナデンタルシステムズ株式会社代表取締役社長)が順次登壇。3氏とも会社紹介を交えながら、国際的な視点に基づく企業戦略や今後の展望について述べた。

 第3部では、コーディネーターを務めた加藤大明氏(日吉歯科診療所勤務)による進行のもと、「明日への展望を拓く次世代へのメッセージ」と題するテーマで、熊谷氏が再度登壇。メインテナンスを基盤としたデンタルネットワークシステムの構築や"エミネンス(高位、著名)からエビデンスに基づく教育システム"の必要性など、今後の歯科医療界に対する提言もなされた。また、その後のディスカッション「発展、成長する歯科医院と企業の共通点とは何か?」では、熊谷氏がTPP(環太平洋経済連携協定)問題や日本の歯科大学入学定員割れなどについて言及するなど、真剣に聞き入る参加者で会場は終始熱気に包まれていた。

 1人の歯科医師の講演を聞くために約1,500名が参集するといった講演会は、ここ数年の歯科界を見ても皆無に等しい。「熊谷 崇」がカリスマ性をもった歯科医師であることが証明されたといえるのではないだろうか。