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2012年1月22日

歯科技工士有志による「東日本大震災復興支援チャリティ講演会」開催

福岡会場は270名以上の参加者で盛会となる

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 さる1月22日(日)、九州大学医学部百年講堂(福岡県)において、歯科技工士有志による「東日本大震災復興支援チャリティ講演会」(実行委員代表:山本 眞氏)が開催され、274名の参加者で大盛況となった。

 当日は、実行委員代表を務める山本 眞氏(M.YAMAMOTO CERAMIST'S INC.顧問)の講演が予定されていたが、都合により急遽キャンセルとなったため、冒頭の挨拶では実行委員の片岡繁夫氏(大阪セラミックトレーニングセンター)が、歯科技工士有志らのチャリティ講演会に対する思いを代弁した。

 引き続き、会場では奥森健史氏(デンタル・プログレッシブ)による「ここから始めよう欠損歯列を再考する」、小田中康裕氏(oral design 彩雲)による「審美的インプラント上部構造を製作する上での注意点」、吉田明彦氏(Gnathos Dental Studio)による「前歯部歯冠補綴物におけるカラーマッチング」と題するテーマの講演が行われた。いずれの演者とも、多くのケースを供覧しながら歯科技工に対する考え方を披露した。

 講演後には、増田長次郎氏(カロス)の座長のもと、シンポジウム「ジルコニアの現状と将来像」が行われ、小田中氏、西村好美氏(デンタルクリエーションアート)、吉田氏が登壇。シンポジウムでは、近年の審美性に対する要求の高まりからオールセラミッククラウンのニーズが増えてきているなか、対合歯の問題や歯科材料の特徴などを考慮しない安易なマテリアル選択の現状に警鐘が鳴らされるとともに、マテリアルに頼らない歯科技工技術の習得と研鑽の必要性が叫ばれた。

 その後、写真や歯科技工物のサンプルなど31点が出品されたチャリティー・オークションが開催され、大きな盛り上がりを見せた。当日の参加費とオークションの落札金額などをあわせて400万円以上が被災地の支援に充てられるとのこと。

 なお、本講演会は名古屋(3月)、大阪(7月)、東京(9月)と順次開催される予定である。