Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2014年4月12日

第11回日本顕微鏡歯科学会学術大会・総会開催

「マイクロスコープ治療の過去・現在・未来」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる4月12日(土)、13日(日)の両日、九州大学医学部百年講堂(福岡県)にて、第11回日本顕微鏡歯科学会学術大会・総会(金藤哲明大会長、辻本恭久会長)が「マイクロスコープ治療の過去・現在・未来」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士らが多数参集し盛会となった。

 まず初日は、辻本会長(日大松戸歯学部診療教授)の開会挨拶、金藤大会長(福岡県開業)の基調講演後、シンポジウム「Microscopic Surgery in Dentistry」が行われた。Endodontic surgeryとして三橋 晃氏(神奈川県開業)、Periodontal surgeryとして長尾大輔氏(茨城県開業)、Implant plastic surgeryとして中田光太郎氏(京都府開業)がそれぞれ講演し、文献や実際の症例を提示しながら、マイクロスコープを用いた拡大視野下での繊細な手技とその可能性について解説した。

 2日目は、特別講演:テクニカルリレーセミナー「X線CT画像診断に基づく手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術―先進医療の保険導入にあたって―」からスタートした。これは、演題にある手術が、本年4月の保険診療改定において新たに保険導入されたのを受けて企画されたもの。田口円裕氏(厚生労働省保険局医療課歯科医療管理官)、佐野 司氏(昭和大教授)、中川寛一氏(熊本県開業)がそれぞれ講演し、3氏が再度登壇したディスカッションでは会場からさまざまな質問が寄せられ、盛り上がりをみせた。

 最後に、歯科衛生士セッション「顕微鏡があればいつまでも輝き続けられる私だけのヒ・ミ・ツ」、テーブルクリニック、一般講演・口頭発表が行われ、盛況のうちに閉幕した。なお、本学術大会の内容の一部は、本年12月に刊行予定の別冊the Quintessence「マイクロデンティストリーYEARBOOK 2014」にて収載予定。また、次回の学術大会は、2015年4月18日(土)、19日(日)の両日、山本昭夫大会長(松歯大教授)のもと、一橋講堂(東京都)にて開催予定である。