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2014年7月27日

福岡口腔インプラント研究会 ・ 福岡歯科大学口腔インプラント科 2014年合同特別講演会開催

基礎・臨床の両面からインプラント治療の最新かつ重要なトピックが語られる

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 さる7月27日(日)、福岡SRPセンタービル(福岡県)にて、福岡口腔インプラント研究会(松浦正朗会長)ならびに福岡歯科大学口腔インプラント科による2014年合同特別講演会が、会場満席の約170名の参加者を集め盛大に開催された。

 最初に登壇した吉成正雄氏(東歯大教授)は「インプラント表面と生体反応ジルコニアのインプラント材料としての可能性」と題した講演を展開。大気圧プラズマによるインプラント表面の親水性向上効果、ジルコニアの特性とインプラント体への臨床応用の展望などについて解説した。

 続いて、後藤哲哉氏(鹿児島大大学院教授)が「インプラントと口腔周囲組織―骨形成と歯肉接着を再考する―」と題した講演を展開。インプラント治療に必要な解剖学の知識を解説するとともに、インプラント周囲の骨形成、歯肉接着の仕組みについて詳細な考察を行った。

 次に、萩原芳幸氏(日大歯学部附属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科・科長)が「インプラント審美修復の基礎」と題した講演を展開。数々の症例を供覧しながら、インプラント埋入位置、隣在歯の位置・形態などが審美治療にとってポイントとなる旨を解説した。また、義歯治療の基礎をきちんと抑えることが、適切なインプラント治療につながることを強調した。

 最後に、飯島俊一氏(千葉県開業・東歯大臨床教授)が「長期成功のためのインプラント上部構造(CAD/CAMを利用するインプラント治療の変化)と題した講演を展開。各種インプラントシステムの豊富な長期症例を供覧しながら、ナローインプラントを用いたリカバリー、骨造成後に吸収を生じた症例のリカバリーなど、各種手法について解説した。また、インプラント材料としてのジルコニアの可能性について言及した。

 今後話題になるであろう最新トピックから、確実な治療結果を得るための基礎知識まで、まさに今日語られるべきインプラント治療の情報が凝縮され、語られた充実の講演会となった。