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2014年8月24日

EPSDC研修会、Stage2「診査診断学アドバンス・診療システム構築コース(8回目)」を開催

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 さる8月24日(日)、EPSDC六本木研修室(東京都)において、EPSDC研修会ステージ2「診査診断学アドバンス、診療システム構築/ハイジニストワークコース8回目」(宮下裕志主宰)が開催された。

 午前中はEPSDCの診療システムの復習。初診と2回目の医療面接では、患者の健康への価値観を上げ、その上でセルフケアの確立のためにIP(初期治療)が必要であることを伝える。セルフケアを含めて患者の行動様式が変化しなければ、歯周病が改善しないことを長期経過のケースを交えながら解説が行われた。

 受講生によるケースプレゼンテーションでは、患者対応への厳しい意見を交えながらディスカッションが盛り上がり、2ケース目はランチを食べながらのプレゼンテーションとなった。その後ドクターグループはデンタルレントゲンの平行法による撮影方法の実習。歯科衛生士グループは歯ブラシのあて方の実習を行った。

 午後の講義は診査・診断について行われた。「この患者の本当の問題は何か?」、「その問題を知るためにどんな質問を患者にしたらいいのか?」ということを臨床ケースの解説から学んでいった。

 1本の歯だけでなく、口腔全体、その人、ひいてはその人をとり巻く社会的な環境までを考慮する必要があるという。「歯科に通っていれば治る、治してもらう」という考えでは歯周病は決してよくならないことを患者にわかってもらうことが患者を健康へ導くポイントになる。とくに歯周病の治療は、歯科医や歯科衛生士に依存させるではなく、患者自らが治す主体であり、セルフケアの確立が必須であることを強調し講義が終わった。