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2014年9月13日

日本歯科衛生学会 第9回学術大会開催

「8020健康長寿社会の実現を目指して」をメインテーマに

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 さる9月13日(土)から15日(月)の3日間、大宮ソニックシティ(埼玉県)において、日本歯科衛生学会第9回学術大会(丸山惠子大会長、武井典子会長)が「8020健康長寿社会の実現を目指して」をメインテーマに開催され、約1,900名が参集した。本大会では、特別講演、教育講演、シンポジウム、口演発表、ポスター発表、ワークショップ、県民フォーラムなど多彩なプログラムで進められた。

 本大会の特別講演には、安井利一氏(明海大学長)を招聘。「歯科保健とスポーツ」の演題で講演を行った。氏は、オリンピック選手をはじめ、スポーツに従事するすべての人々にとって、歯・口腔が健康であることがいかに大きな意味をもつか、自身の研究データを供覧しながら詳説した。また、2020年の東京オリンピックを迎えるにあたり、より多くの歯科医療者がスポーツにかかわる国民の健康管理にかかわるべきであるとし、新たに設けられたスポーツデンティスト、スポーツデンタルハイジニストの認定についても紹介した。

 最終日には、シンポジウム「高めよう歯科医院の力、引き出そう歯科衛生士の力」が行われた。まず基調講演として、深井穫博氏(埼玉県開業・深井保健科学研究所所長)が「生きる力を支える歯科医療・口腔保健―高めよう歯科医院力―」と題して講演した。氏は、歯科医院と地域を取り巻く現状や、口腔保健に関する国の政策・エビデンスなどを示したうえで、歯科医療者による口腔保健指導によって、歯・口腔の健康を守るだけでなく、健康寿命の延伸に貢献できるため、歯科医院が果たすべき役割は非常に大きいと強調した。その後、歯科医院で勤務する3名の歯科衛生士が登壇。高橋未哉子氏(高橋矯正歯科クリニック)が矯正治療中の小児に対するMFT、小林明子氏(小林歯科医院)がインプラント患者のメインテナンス、村上惠子氏(村上歯科医院)が小児から高齢者まで生涯にわたるメインテナンスについて、自身の症例も交えながら解説した。

 なお、次期大会は2015年9月20日(日)から22日(火)に、札幌コンベンションセンター(北海道)にて開催予定。