歯科衛生士 4月
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あなたならどう対応する?いつも笑顔で楽しそうに話してくれるのですが、話がとても長く、世間話も多い患者さん。チェアタイムは限られているため、次の患者さんへの影響を考えると早く次の処置に入りたいところ。患者さんに嫌な思いをさせず、次の処置に移行する対応には、どのようなものが考えられるのでしょうか?社交的で、待合室でも初対面の患者さんに話しかけたりする話し好きで、話の内容が脱線しがち表情はとても豊かで、明るい世間話や季節柄の挨拶など、気配りもしてくれる「まぁ~すごい!」「あらぁ~どうしよう!」など、少し大げさな口調が多くみられるTYPE1おしゃべりが多く、なかなか次の処置に入れない患者さんの患者さんに多い特徴TYPE1こんな患者さん、Aさんの対応Bさんの対応Cさんの対応Mizuki'sComment!Mizuki'sComment!Mizuki'sComment!Aさん、Bさん、Cさんが考えた対応と筆者のコメント信頼関係を築くためには世間話も大切。まずは話を合わせて、心地良くなってもらいます。その後タイミングをみて、「では、そろそろメインテナンスを始めましょう!」と促してみるのはどうでしょうか。心地よく話してもらい、会話の切れ目で移行するこのタイプの患者さんはおしゃべり好きなため、心地良くなるとつい話が長引き、止まらなくなる傾向があるので、その点を考慮した対応が必要ですね。あと一歩です!話を聞いてしまうと、患者さんのペースに巻き込まれてしまいますので、チェアタイムを考慮し、「お時間ですので処置を始めさせていただきます」と機械的に割り切って次の業務に入るべきだと思います。時間が来たら割り切って移行するタイムマネジメントは非常に重要です。しかし、社交的なこのタイプの患者さんは、話を途中で中断されてしまうと、無視された感覚になり、気分を害してしまいます。その結果、信頼関係が崩れてしまうことが懸念されます。もう少し工夫してみましょう!楽しそうに話している最中での中断は、患者さんの気分を害し、信頼関係の喪失も心配。タイミングをみて、控えめな姿勢とやわらかい口調で「……そろそろ始めさせていただいてもよろしいでしょうか?」とおうかがいすると良いと思います。控えめな姿勢で、移行して良いかをうかがう患者さんの気持ちを重視した良い対応ですが、悪気なく、ついおしゃべりをしてしまうのがこの患者さんの特徴です。思うようなペースがつくれないことが難しい課題でもありますね。あと一歩です!enチ早次な50歯科衛生士 Vol.38 April 2014

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