歯科衛生士 5月
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医院力アップ特集荒木登茂子Tomoko Araki九州大学病院心療内科臨床心理士 「今日も疲れた……。ストレスのない職場に行きたい!」。社会人なら、誰もが一度は思ったことがあると思います。しかし、ストレスと無縁の職場はあり得ないのが現実。特に医療者の過労やストレス関連疾患は増えています。その背景には、医療現場という複雑でストレスフルな環境があります。 歯科衛生士の勤務実態調査報告書1)によれば、仕事のやりがいを「非常に感じている」「ある程度感じている」割合は8割を超えています。しかし一方で職務上の悩みとして、自己の力量不足、業務の内容、過労・健康不安、低賃金、雇用不安、上司との人間関係、福利厚生、同僚との人間関係、長時間勤務などがたくさん挙げられています。つまり、歯科衛生士は仕事のやりがいや誇りを感じているものの、技術面、人間関係、労働条件、患者さんとのかかわりなどで悩みをかかえ、つねに医療者ならではのストレスにさらされているのです。 本稿では、医療者、とりわけ歯科衛生士が抱えやすいストレスについて事例やメカニズムの解説、自分でできるチェックとストレスケア(対処法)を紹介していきます。歯科衛生士特有のストレス知らず知らずのうちに溜まっている?ない職思っ65歯科衛生士 Vol.38 May 2014

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