歯科衛生士 12月
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どのくらい高齢者が増え、どの まずは、日本の歯科をとりまく高齢化の実態をデータで確認したうえで、なぜ今、高齢者のメインテナンスが求められているのかを正確に理解しましょう。ここからわかること図1 100年間で急激な人口構造の変化が起こっている(参考文献1より引用改変) 日本は世界的にもっとも早いスピードで超高齢社会を迎えています。実際、歯科医院に来院する患者さんも高齢化しているということを、皆さんも感じているかと思います。では、具体的にどのくらい高齢化が進んでいるのかを見てみましょう。 図1に、1955年から2055年の100年間でどのくらい人口構造(年齢階級別人口)が変化するかを示しました。こ人口構造が変化すれば、疾病構造(人口における罹患疾患とその量)も当然変化します。多発する疾病が変化していく中で、私たち歯科医療者も自分たちが提供できる歯科医療について見直す必要がありますし、検討していくことが非常に重要です。 40年後には高齢者が急増するれによれば、1955年で多かった若年層人口(う蝕が多い層)は、2055年には急激に減少しています。一方で、1955年ではほとんどいなかった80歳以上の人口が、2055年には急激に増加していくのがわかります。また、2005年では、30代前半と50代後半の人口が多いという2つの山があります。2055年には、この30代前半の人々が80代にさしかかり、もっとも人口の多い層へと移行していきます。データでCHECK!年CHECK!(歳)~10099~9594~9089~8584~8079~7574~7069~6564~6059~5554~5049~4544~4039~3534~3029~2524~2019~1514~109~54~0(千人)12,00010,0008,0006,0004,0002,00001955年2005年2055年造の変化が起こっているう蝕罹患の多い若年層人口は1955年では多かったが、その後急激に減少する。79~71009994~091~52055年には高齢年齢層人口が急激に増加する見込み。34歯科衛生士 Vol.38 December 2014

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