歯科衛生士 2017年3月
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OVER65特集摂食嚥下のメカニズムがみえココがわからなきゃ始まらない!食べ物を認識する行期先食べ物を口へ運ぶ前の段階です。目の前にある食べ物の形や量、質を認識して、口へ運ぶ量や速さ、噛む力を判断し、唾液の分泌を促します。1食塊を形成する備期準取り込んだ食べ物を飲み込みやすい形態に整えるため、口唇や舌、頬、歯、下顎などを巧みに動かし、噛み砕いて、まとめていきます。そこへ唾液を混ぜ合わせることで、飲み込みやすい形状がつくられます。これを「食塊形成」といいます。2摂食嚥下の  期5 食べる、すなわち口腔内に食べ物を取り込み、咀嚼し、嚥下する動作は「連続的」です。この連続的な動作を理解するためには5つの段階に分けて考えるとわかりやすいでしょう。本稿では、食べ物の移動を中心に、準備期から食道期までの咀嚼と嚥下のはたらきについてくわしくみていきます。歯科衛生士 March 2017 vol.4124

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