歯科衛生士 2017年6月
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離乳食を含めた、小児の食事指導の必要性については歯科でも徐々に認識されつつあります。しかし、いざ実践しようにもまだまだ手探り状態の医院が多いのでは?そこで今回は、歯科診療室勤務の管理栄養士が、実際によくみられるケースをふまえ、チェックポイントやアドバイスの内容について詳しく解説します。(編集部)管理栄養士が教える&チェック 小児歯科を受診する患者さんの主訴の多くは、「歯が痛い」「むし歯ができた」「歯並びが心配」といったものですが、これらの主訴だけに対応することが歯科医療の本質的な目的といえるでしょうか。私たち歯科医療者はこれまで、こうした主訴に対する治療や予防のために、口腔衛生指導やクリーニング、そしてスムーズな診療のためのスキルアップを模索し、努力を重ねてきました。痛くないようにすること、元通りに近い歯にするために修復を行うこと、歯並びを整えることはもちろん重要ですし、歯科としてこれからも探求し続けていくべき大切なテーマです。 しかし、歯や口を大切にしてほしい本当の理由は、身体を維持・成長させるためにきちんと食べられる機能を育て「バランスよく食べられる口に整えること」を歯科医療の中心に柿崎陽介 矯正・小児ひまわり歯科 歯科医師子どもの口腔機能を育むスタ 歯科衛生士 June 2017 vol.4146

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