歯科衛生士 2017年6月
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CLINICAL特集術者と患者さんの安心を ライティング新人DH必読!Illustration:コージー・トマト岩渕 慧 横浜総合病院 歯科口腔外科・歯科衛生士 この春に入職した歯科衛生士・歯科助手の皆さん、新しい歯科医院で勤務を始めて3ヵ月が経つと思いますが、そろそろ職場の雰囲気に慣れてきた頃でしょうか? 新しい環境で働くというのは、仕事についてだけでなく人間関係にもいろいろ気を回して、心身ともに疲れてしまうものですよね。私も、初めて勤務した歯科医院の院長とは50歳年が離れていたので、どうやって話をしていいのかすらわかりませんでした。アシストについた際も、緊張のあまりミスをしてしまい、結果的に先輩歯科衛生士と交代させられたこともありました。 今思えば、当時は自分の仕事だけで手いっぱいの状態で、周りのことまで目を向けられていませんでした。院長が治療する部位に光の焦点を合わせているつもりなのに、ライトの位置を直されてしまうこともしばしば。また、口腔内を吸引しつつ処置の合間を縫って次に使用する器材を用意するだけで頭がいっぱいになってしまって、治療中の患者さんの様子を見る余裕がなく、患者さんの気分が悪くなっていてもすぐには気づいてあげられませんでした。 安全でスムーズにアシストを行うためには、術者が処置をする部位と術中の患者さんの様子の両方を視野に収めることが大切です。そして同時に、バキュームでの吸引やライティングを行い、使用する器材の準備まで並行して行えるようになりましょう。本特集では、これらの適切なアシストのためのポイントから「ライティング」と「患者さんの全身状態の確認」について、お伝えします。“迷”アシスタントから卒業しようfrom DH&歯科衛生士 June 2017 vol.4186

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