歯科衛生士 2017年8月
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Illustration:佐々木 純川口浩司Koji KAWAGUCHI鶴見大学歯学部口腔顎顔面外科学講座准教授・歯科医師中谷泰志Taishi NAKATANI一般社団法人口腔がん撲滅委員会専務理事柴原孝彦Takahiko SHIBAHARA東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座主任教授・歯科医師一般社団法人口腔がん撲滅委員会・代表理事土屋和子Kazuko TSUCHIYAフリーランス歯科衛生士株式会社スマイル・ケア代表日本歯科医療人育成協会理事OVER65特集口腔がんは、早期発見されれば、治療もしやすく、その後の障害も少なく済み、生存率も高くなります。しかし実は、世界の先進国の中で、日本だけ死亡者数が増え続けているのをご存じでしょうか。本特集では、その理由について最新情報から探るとともに、歯科だからこそできる口腔がん対策についてご紹介いただきます。(編集部)口腔がんから データで比べてわかる 日本は“口腔がん後進国”!?................P.44なぜ、口腔がんを早期発見できないと深刻なのか.....................P.48放置された口腔内の問題もがんの要因に.................................P.50口腔がんから患者さんを守るために歯科医院でできること.......P.52日本でも始まっています! 口腔がん撲滅の取り組み...............P.55口腔がんや検診について、患者さんに啓発するポスターを作成しました。院内掲示物としてご利用ください。小社ウェブサイトからはPDF版がダウンロードできます。口腔がんチェック啓発ポスターとじ込み&DL付録OVER65特集42ページより﹇監修﹈口腔がん撲滅委員会とじ込みDL付録本シートをコピー、またはPDF版をB4でプリントして、診療室での患者さんに対する口腔がんや検診に関する啓発にご利用ください。使い方&口腔がんチェック啓発ポスター患者さん向け口腔がんは、早期発見が非常に大切です。 口腔がんが進行すると、手術で舌や頬、あごなどを大幅に切除しなければならないため、術後、食事したり、会話したりすることに不自由が生じたり、外見が大きく変わることもあります。 しかし、初期のうちに発見されれば、確実に治療できる場合がほとんどです。ごく小さな手術で済むので、術後もそれまでとほぼ変わらない生活を送ることができます。歯科衛生士2017年8月号とじ込み付録©クインテッセンス出版㈱一見口内炎に見えますが、実は初期の口腔がん(舌がん)でした!!お口の中で気になる点がありましたら、歯科医師・歯科衛生士にお気軽にお知らせください。定期的に、口腔がん検診を受診すると安心です。口腔がんは舌のほかにも、歯ぐき、頬、上あご、唇など、さまざまなところで発症します。なかなか治らない口内炎2週間以上経っても症状が治らない場合、口こうくう腔がんの可能性があります。33歳の女性31歳の女性はありませんか?pⅠ_DH08_Furoku1_CC2014.indd 12017/07/11 11:31小さな気づきが人生を変える歯科衛生士 August 2017 vol.4142

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