歯科衛生士 2018年2月
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ポイントはたった 口腔内規格写真を撮影するうえで必須なのが、ミラーを使った撮影法をマスターすることです。口腔内という限られた空間の中で、ミラーは直接には正しいアングルで撮影できない口腔内の被写体(歯や歯肉)を写すことを可能にする便利な道具です。ミラー撮影に苦手意識を持っておられる方も多いようですが、その理論はけっして複雑ではありません。本稿でお伝えするちょっとしたコツを掴みさえすれば、意外と簡単にきれいな規格写真が撮影できるようになるものです。撮影部位や患者さんの状態によって適切な形を選択する 咬合面観用ミラーはウルトラブライトデンタルミラー(デンタルテクニカ)のNo.17が幅広く、ミラーの縁が写真に写り込みにくいのでオススメです。側方面については、筆者は複数の製品を使い分けています。 臼歯の口蓋側(舌側)撮影用ミラーはさまざまなデザインのものが入手可能です。幅の広いミラーのほうが縁の写り込みを防げますが、開口量の小さな患者さんの場合には撮影が困難なので、幅が広いものと狭いものを揃えて使い分けましょう。 なお、前歯部口蓋側(舌側)では、撮影範囲が咬合面全体よりも狭いので、小さめの咬合面撮影用ミラーを使用すると患者さんが楽です。まずはミラーの準備から!咬合面観咬合面観用ミラーは、なるべく幅広い形のものを選ぶと、ミラーの縁が写真に写り込みにくいです。ただし、お口の小さな患者さんのために幅の小さなミラーも用意しておきましょう。側方面観側方面観用ミラーも、幅広い方が縁の写り込みを防げますが、お口の小さな患者さんでは撮影が難しいので、大小2種類あると便利です。1特 集咬合面観・側方面観口蓋側(舌側)面観そうだったのか! 前歯部口蓋側(舌側)でも有効!歯科衛生士 February 2018 vol.4228

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