歯科衛生士 2018年2月
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 また、口腔ケアは、毎日行ってもらうことが大切です。1日3回の歯ブラシや粘膜ブラシ、歯間ブラシを用いた口腔ケアが理想ではありますが、実際は困難であることから、1日に1回の専門的ケアと3回の補助的ケアの併用も提唱されています(図2)2)。補助的ケアを考えるうえでは、患者さん本人とともに、看護・介護者にとっても負担の少ない方法をく毎日行ってもらうために大切なこと ~コストと効果~シートで口腔ケア(文献2より一部改変して転載)ふうする必要があるでしょう。 要介護者の増加にともない、看護・介護人員の確保や労働環境の改善、また介護コストの削減が課題となっているなかで、口腔ケアを毎日無理なく行ってもらうために、より効率的な口腔清拭の方法を検討しました。次ページより、スポンジブラシによる方法と比較しながらご紹介します。専門的口腔ケアは1日に1度のみで、常時のケアはケアワーカーによる補助的ケアとなるのが現実的。そのなかで、効果的で、患者さん・ケア者ともに負担の少ない口腔ケア法をくふうしていく必要がある。図2 全介助による口腔ケアプランの例24時18時12時6時0時朝食昼食夕食補助的ケア専門的口腔ケアSPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会201810/7(SUN)午後Kホール73歯科衛生士 February 2018 vol.42

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