歯科衛生士 2018年5月
3/8

新人は質問したくても質問ができなくなってしまう元気があるので呑み込みが早そうだと勘違いし、そのまま放置してしまう毎日声をかけて、質問しやすいタイミングをつくろう 毎日かならず「こちらから」声をかけましょう。忙しいとつい先伸ばしにしてしまいがちですので、「毎日声をかける」と決めて確実に行うことが大切です。先輩が考えている以上に、新人さんは自分からは声をかけづらいものです。元気でハキハキしたタイプの新人さんだと勝手に「そんなことはないはず」と思いがちですが、昼休みの雑談はできても、仕事のことをいろいろ聞くのはかなりハードルが高いものと覚えておいてください。 教える際には、「わかるよね?」と決めつけず、「今日覚えたことで、自分ではちょっと不安だと思うところはあった?」とできるだけ質問しやすい声かけを心がけてみてください。 中学高校と体育系の部活動をしていたので、元気なあいさつだけは自信があるんです! 最初は元気の良さで乗り切れると思いましたが、先輩のスピードについていけなくって……。なにか質問しようと思っても、できるような雰囲気じゃないんです。教えてもらうときに「わかるよね?」と言われてしまうと、「わかりません」とも言いづらくて……。 そんななか、忙しいときに受付さんから頼まれたことでプチパニックになってしまいました。先輩は「説明した」と言うけど、覚えてないんです……。もしかして、いじわるされているんじゃないかと不安になってしまいました。 Aさんは元気いっぱいで返事も素直。私も含めスタッフは「今までの新人と比べるとやる気もありそうだし、ハキハキしているわ」と好印象でした。忙しいときにあまりフォローはできませんでしたが、なにを教えても「はいっ」と元気よく返事をしてくれるので、「きっと大丈夫」と思い、時間があるときに、まとめてたくさん教えていました。 ところが、GW直前になって、院長から「辞めたいと相談があった。どうなっているの?」と話がきてびっくり! 慌てて確認してみると、教えたことの半分は忘れてしまっているし、きちんと教えたはずなのに自己流になってしまっていることもありました。わからないことがあったなら聞いてくれればよかったのに……。新人さんのタイプ別フォロー術PART2これでわかる!返事が元気でハキハキしている1TYPEつまづきポイントFollowだから…先輩のお悩み新人のホンネ歯科衛生士 May 2018 vol.4244

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る